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フルールオオトミ
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TEL.055-931-8433
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火曜日

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【花は心の栄養】ブログ
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上弦の月と、未来をひらく花たちの秘密
2026-01-26
 夜空に浮かぶ「上弦の月」。

半分欠け、半分が満ちていくその姿は、植物の成長と同じように「これから満ちていくエネルギー」に溢れています。
 
ガーデニングや切花を愛でるとき、私たちはつい「目に見える美しさ」だけに目を奪われがちです。
しかし、植物の命の背景には、私たちの生活ではなかなか気づくことのできない、深くてダイナミックな世界が広がっています。
 
今回は、上弦の月の光に照らされた、植物たちの知られざる「専門的な素顔」を覗いてみましょう。
 
1. 里山の「貴族」が教えてくれる、命のバトン
上弦の月の頃、静かに背を伸ばすのは里山の花たち。
例えば、その気品ある姿から「里山の貴族」とも呼ばれるマツムシソウをご存知でしょうか 。
 
この花は、実は「一生に一度の輝き」を大切にする植物です。
マツムシソウは多くの場合、発芽から2年目の秋に花を咲かせ、結実するとそのまま枯れてしまいます 。私たちが庭で楽しむ園芸品種とは違い、野生の個体は「次の世代へ繋ぐこと」に全てのエネルギーを注ぎ込むのです。
 
このように、植物がいつ芽を出し、いつ花を咲かせるのかを知ることは、彼らの「生き様」を理解することに繋がります 。
 
2. 足元の「宇宙」と繋がる化学の力
綺麗な切花を咲かせるためには、土壌の健康が欠かせません。実は、土の中には「三相分布」と呼ばれるバランスが存在します 。
 
 
固相: 土の粒子や微生物 
 
 
液相: 土の隙間に入り込んだ水 
 
 
気相: 空気が通る隙間 
 
植物の根が養分を吸い上げる仕組みは、まるで化学実験のようです。
植物の根は自ら「水素(H)イオン」を放出し、土壌コロイドに吸着されているカルシウムやカリウムなどの「交換性塩基」と入れ替えることで養分を吸収しています 。
 
上弦の月の光を浴びて葉を広げる裏側で、根っこたちは一瞬たりとも休まず、土との対話を続けているのです。
 
3. 「綺麗な花」に潜む、自然界の護身術
「綺麗だから」とつい手を伸ばしたくなる花の中には、意外な「護身術」を持っているものがいます。
例えば、湿地に凛と咲くサワギキョウ 。
その涼やかな見た目とは裏腹に、全体に強い毒性を持っており、誤って食べると麻痺を引き起こすこともあるほどの毒草です 。
 
また、里山の春を彩るノアザミは、総苞(花の下部)からネバネバした粘液を出します 。
これは、大切な蜜をアリなどの這い上がる虫に奪われないための戦略だと言われています 。
 
「美しさ」には必ず理由がある。そう考えると、一輪の花を見る視点も少し変わってきませんか?
 
まとめ
 
半分まで満ちてきた月の夜は、これから何かが始まる予感に満ちています。
私たちが何気なく眺めている花も、実は緻密な生存戦略を立て、土壌と化学反応を起こし、懸命に次世代へのバトンを繋ごうとしています。
 
こうした植物の専門的な背景を知ることで、いつもの景色はもっと深く、愛おしいものに変わります。今夜は窓を開けて、上弦の月の下で静かに息づく花たちに想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
 
明日を生きる活力をくれる、花は心の栄養。

七草の日
2026-01-07
 【七草粥の真実】あの「朝顔」も仲間?
植物学で紐解く里山の恵みと注意点

こんにちは、フルールオオトミです。
 
お正月気分も落ち着き、1月7日に「七草粥」を楽しまれた方も多いのではないでしょうか?

無病息災を願う日本の伝統行事ですが、実は私たちが日々愛でている「観賞用植物」や「里山の草花」という視点で見ると、驚くような発見と、意外な「落とし穴」が隠されています。
 
今回は、植物のプロの視点から、七草の正体と、似ているけれど危険な植物の知識を深掘りしていきましょう。
 
1. 秋の七草の「朝顔」は、実はあの花だった?
「春の七草」は食べるものですが、「秋の七草」は鑑賞して楽しむものです。
実は、平安時代の歌人・山上憶良が詠んだ歌の中で、キキョウは「朝顔」と呼ばれていました 。
 
現代の私たちが思い浮かべる夏休みの朝顔とは異なり、万葉の時代にはキキョウこそがその名で親しまれていたのです 。
このキキョウ、実は里山の環境を測る「指標種」として非常に重要な役割を担っています 。
 
 
キキョウが元気に育っている場所は、適切に草刈りが管理されており、他の多くの生きものにとっても生活しやすい豊かな環境である証拠なのです 。
「ただ美しい」だけでなく、生態系の健康診断をしてくれるヒーローのような存在と言えますね。
 
 
2. 「美味しそう」にご用心!間違えやすい有毒植物
園芸や切り花を楽しむ際に、絶対に知っておかなければならないのが「誤食」の危険性です。
観賞用植物の中には、野菜や食用植物と驚くほど似ている有毒種が数多く存在します 。
 
特に以下の組み合わせには注意が必要です。
 
スイセンとニラ:
葉の形が非常に似ていますが、スイセンを誤食すると食後30分以内に嘔吐や頭痛、重症化すると昏睡に陥ることもあります 。
 
クワズイモとサトイモ:
根茎がそっくりですが、観葉植物として人気のクワズイモには毒があり、悪心や皮膚炎を引き起こします 。
 
サワギキョウ:
湿地に美しく咲く紫の花ですが、「絶対食べてはいけない毒草」です。
誤食すると心臓麻痺を引き起こし、最悪の場合、命に関わります 。
 
 
家庭菜園を楽しんでいる方は、食用植物と観賞用植物を近くに植えないよう、明確に区分けして栽培することが大切です 。
 
 
3. 植物の「記憶」と「進化」の不思議
植物には脳も神経もありませんが、実は「記憶」のような能力を持っていることをご存知ですか?
 
例えば食虫植物のハエトリソウは、葉にある感覚毛に1回触れただけでは閉じません 。
しかし、30秒以内に2回触れると素早く閉じます 。これは細胞内のカルシウム濃度の変化を利用して、1回目の刺激を覚えているからです 。
 
また、最新の分子生物学では、植物の系統樹が遺伝子レベルで解明されています 。かつては形態の類似だけで分類されていましたが、現在は遺伝子情報によって、どの植物がどの時期に枝分かれして進化したのかが統計的に推定できるようになりました 。私たちが花瓶に生ける一輪の花も、数億年という壮大な進化の旅を経て、今そこにあるのです 。
 
 
まとめ
七草粥という身近な文化から、植物の毒性、そしてミクロな遺伝子の世界まで、植物は知れば知るほど奥深い魅力に溢れています。
 
里山に咲くキキョウ一輪にも、環境を守る役割や歴史的な呼び名の変遷がある。そう思うと、いつもの散歩道や花屋さんの店先が、少し違った景色に見えてきませんか?
 
【みなさんへの質問】 あなたの身近にある植物で、「これって実は意外な名前があるの?」「これ、毒があるって本当?」と気になっているものはありますか?ぜひコメントや店頭で教えてくださいね!
 
植物との正しい付き合い方を学びながら、より豊かなボタニカルライフを一緒に楽しみましょう。

謹賀新年
2026-01-01
 2026年になりました。

旧年は大変お世話になりました。

今年もよろしくお願い致します。

フルールオオトミ

【プロが教える】冬の植物は「土の中」で会話する?
2025-12-05
 
こんにちは!

街はすっかりクリスマスムード。

ポインセチアの赤が鮮やかな季節になりました。
 
「冬になると、植物が元気なさそうで心配…」
「水やりは控えた方がいいって聞くけど、本当?」
 
そんなふうに思ったこと、ありませんか?(共感)

実は、地上の葉が静かに見えても、植物たちは見えないところで「生存戦略」を繰り広げているんです。
 
今日は、いつもの水やりがちょっと楽しくなる、植物の「ディープな世界」へご案内します。
 
1. 光があればいいってものじゃない?「飽和照度」の秘密
冬の室内で人気のポインセチア。
「元気に育ってほしいから」と、直射日光ガンガンの場所に置いていませんか?
 
実は植物には「飽和照度係数(ほうわしょうどけいすう)」というものがあります。

これは、「これ以上光を当てても生育が変わらない(光合成の限界)」という数値です 。
 
例えば、ポインセチアの飽和照度係数は「20,000」 。
一方で、室内でよく見かけるアグラオネマは「10,000」です 。
つまり、アグラオネマにポインセチアと同じ強光を与えても、彼らにとっては「眩しすぎるよ〜!」
となっている可能性があるのです。(発見)
 
 
植物ごとの「光のキャパシティ」を知ってあげること。これがプロの第一歩です。
 
2. 良い土の正体は「隙間」にある
「土づくりが大事」とはよく聞きますが、具体的に何が良い土なのでしょうか?
専門的には「団粒構造(だんりゅうこうぞう)」ができている土が最強です 。
 
これは、土の粒子同士がくっつき合って、小さなお団子状になっている状態のこと。
このお団子構造になると、土の中に「孔隙(こうげき)」と呼ばれる隙間が生まれます 。
 
お団子の中の狭い隙間:水をキープする(保水性)
 
お団子の外の広い隙間:水はけを良くし、空気を通す(排水・通気性)
 
相反する「保水」と「排水」を両立できる魔法の構造なんです 。
実は土って、個体(土そのもの)、液体(水)、気体(空気)のバランス(三相分布)で成り立っています 。
 
 
「根っこも呼吸している」 これを忘れないであげてくださいね。(娯楽・癒やし)
 
 
まとめ
冬の植物たちは、光の量を計算し、土の隙間で呼吸し、時には身を守るために毒を持つ…ただそこにいるだけで、ものすごいドラマを持っています。
 
【今日の参加型アクション】 皆さんのお家のポインセチアやシクラメン、今の置き場所は何度くらいありますか? ポインセチアは5℃以下になると生育できません 。
「うちは温室だよ!」「窓際でギリギリ攻めてる!」など、ぜひコメントで教えてください!(参加)
 
植物の「声」なき声に耳を傾けて、素敵な週末をお過ごしください。

「明るい部屋」じゃ植物は育たない?
2025-12-03
 

数値で見る冬の管理術と、庭に潜む「甘い罠」

 布団から出るのが億劫になる季節ですね。 人間が寒いと感じるこの時期、言葉を発しない植物たちは、実は静かに、しかし必死にサインを送っています。

今日は、感覚に頼りがちな「冬の園芸」を、少し科学的な「数値」で解き明かしてみましょう。 「なんとなく窓辺に置いている」その観葉植物、実は飢餓状態かもしれません。そして、冬の食卓を脅かす「そっくりさん」の正体とは?

 「明るい」の定義が違う!植物が求める「照度(ルクス)」の真実

「耐陰性がある(日陰に強い)」と言われる観葉植物でも、枯らしてしまった経験はありませんか? その原因の多くは「光の飢餓」です。

人間の目は優秀で、暗い部屋でも自動的に瞳孔を調整して「明るい」と感じてしまいます。しかし、植物にとって必要なのは客観的な光の量(照度=ルクス)です。

専門的なデータを見ると、私たちがよく育てる観葉植物には、生育に必要な**「最低照度係数」**というものがあります 。

ポトス:最低 500 Lux

アグラオネマ:最低 500 Lux

アジアンタム:最低 3,000 Lux

500ルクスというと、一般的なオフィスのデスク上くらいの明るさ。しかし、アジアンタムの3,000ルクスとなると、曇りの日の窓際や、かなり明るい照明直下でないと足りません。

「薄暗いトイレや玄関でも育つ」と誤解されがちですが、数値で見ると、彼らにとっては「暗黒の世界」かもしれないのです。

発見ポイント
スマホの「照度計アプリ」で、植物の場所を測ってみてください。「えっ、ここ200ルクスしかないの!?」という驚きが、植物を救う第一歩です。

「5℃」が運命の分かれ道?冬の室温管理

次に「温度」です。 多くの観葉植物は熱帯原産。日本の冬は彼らにとって過酷なサバイバル環境です。
ここでも、植物ごとの「最低生育温度」を知っておくことが重要です 。

サンセベリア:最低 5℃

モンステラ:最低 0℃(意外と寒さに強い!)

ポインセチア:最低 5℃は「窓際の夜」です。

昼間はぽかぽかしていても、夜間の窓際は放射冷却で外気と同じくらい冷え込みます。

耐寒性が5℃のポインセチアなどを窓辺に置きっぱなしにすると、一夜にしてダメージを受けることも。 夜だけは、部屋の中央や高い位置(冷気は下に溜まるため)に移動させてあげるのが、プロの愛情です。

 庭の「ニラ」だと思ったら…?スイセンの誤食に要注意!

最後に、この時期ならではの「危険な植物」の話をしましょう。

冬から春にかけて葉を伸ばすスイセン(水仙)。

この葉っぱ、何かに似ていませんか?
そう、食卓でおなじみの「ニラ」
や「ノビル」にそっくりなんです
。

実は、スイセンは全草が有毒。特に球根や葉を誤って食べてしまい、食中毒を起こす事故が毎年発生しています 。

ニラ
:葉をちぎると、独特の強い香りがする。

スイセン:葉をちぎっても、ニラのような香りはしない 。

「植えた覚えがないから大丈夫」は禁物。土の中に球根が残っていて再び生えてきたり、種が飛んできたりすることもあります
。
「観賞用植物は、畑や菜園から離れた場所で明確に区分けして栽培する」こと 。これが鉄則です。
 


まとめ:植物を「データ」で愛でる冬

植物のケアは「感覚」から「データ」へ。

  • 照度(Lux)を測って、置き場所を見直す。

  • 最低温度を知って、夜間の避難場所を作る。

  • 有毒植物の知識を持って、安全に楽しむ。

これだけで、あなたの「植物偏差値」はグッと上がります。 寒さに耐え、春を待つ植物たちのメカニズムを知ると、毎日の水やりが実験のように楽しくなりませんか?

【今日の参加ミッション】

あなたのお家の植物「窓際族」になっていませんか? 今夜だけでも、寒がりな子(ポインセチアやサンセベリア)を、部屋の暖かい特等席に移動させてあげてください。

「移動させたよ!」という報告や、「うちはこんな防寒対策してます!」というアイデア、ぜひコメントで教えてくださいね!


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